親愛なるジーンへ 2(特装版)
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親愛なるジーンへ 2(特装版)

吾妻香夜

素晴らしい物語の完成。特装版を是非!

ネタバレ
2022年9月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ (作品を読み返し、時々再編集)完結してより一層素晴らしい物語となった。最近のベスト作品と思う。
前半から涙が出始め、最後には号泣していた弱い私。読み終えて言えるのは素晴らしいお話だという事。ここまで描き切って下さり感謝したい。登場人物たちの成長や関わりも丁寧に描かれ、ジャンルを忘れて読み込めた。没頭した。

ジーンの成長、それぞれのジーン。人との関わり合い。空白の年月があるからこそジーンの変化が強調されたのかもしれない。トレヴァーと離れたジーンの様子や何故会おうとしなかったかなど、可能ならばスピンオフやサイドストーリーで読ませて頂きたい。

そして途中リバになりかけたがそれは愛され包まれた事を知って欲しいと。リバってそうなんだよなあ。それにしても未遂ではあったがこんなに美しいリバの理由や思いは初めて見た。

これが親愛なるジーンへ、なんだ、手紙の伏線が素晴らしい。GeneとJeanの交流。手紙というアイテムを使いここまで物語を組み立てる作者の力量に感服。

小冊子部分もとても良い。ジーン、すっかり大人に。ラムスプリンガの二人は勿論、ベビーシッターしたライアン君のその後も(気づいて感慨に耽る)!芸が細かい…
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