このレビューはネタバレを含みます▼
「ラムスプリンガの情景」「親愛なるジーンへ」、ここ数年でBLにはまるきっかけになった個人的代表作です。ついに2巻ということで期待しつつも、1巻までの流れでもしやジーン死ぬ?と思っいたので、ドキドキしつつ完結まで読み、小冊子、電子特典、正直ホッとしました(泣)。途中から(トレヴァーの教会のシーンとかあたりから)涙がそこかしこで溢れてきて、感情が揺さぶられ続けてしまった。二人のジーンによって現代と過去の話が切り替わる、違和感のない展開も素晴しいし、謎だったタイトルの意味も理解できてスッキリ。この作品を通して知らなかった文化や、自分自身あまり深く考えたことのなかったルーツのこと、自分はどうなりたいのか(なりたかったのか)などなど、もっと若い時にこの作品に出会えていたら、全く違う生き方していただろうな思う。二人の再開後のラブラブみたいなのも正直なところ見たかった気持ちもあるけれど、読後の作品の余韻を感じるのにはなくてよかったのかも。前巻は紙で購入していたので2巻も紙で購入のつもりだったのですが電子で先に購入したこと後悔してません!後日紙の方も購入し、少し気分が落ち着いたら「ラムスプリンガの情景」と合わせて読み返します。今読み返すと気持ちが昂って只々泣けてきてしまいそうです。上手く作品の素晴らしさを語れない自分がもどかしい。とにかく読んでみて欲しい作品です!