このレビューはネタバレを含みます▼
過去に女性を抱いているシーンが何度か出てきたけど女性を愛してる感じもなくて。匂いと生きてきた人なんだよね。失うのが怖くて感じないように最初から閉じてるような人。ザラザラした感情も苦手で。でも初めて自分がどうしても離したくない彼女に出会って変わっていけたんだよね九条くん。でも結局は甘い匂いだけが好きみたいに見えて嫌なんだよね。あなたは愛されていたと思う。愛しい匂いと悲しい香りの記憶。その先には思い出すはずなんだ。そうあってほしい。追記 月の光に香りなんかなくて。ただただ涙。何度も読み返してみても切ないです。涙が出ます。愛する人にただそばにいてほしかった九条くん。新しい世界に踏み出していてまた一歩少しずつ進める事を心から祈ります。新刊、回想での母の後ろ姿と同じ彼女の姿を綺麗だなと思えた九条くん。全部並べる。風と香りを感じる木々の中を歩く姿が美しい。