冷酷王は引き籠り王妃に愛を乞う 失くした心が蘇る恋の秘薬
」のレビュー

冷酷王は引き籠り王妃に愛を乞う 失くした心が蘇る恋の秘薬

月乃ひかり/石田惠美

ヒロインが好きになれなかった。

ネタバレ
2022年9月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ ヒロインは王族に生まれて他国の王家に正妃として嫁いでおきながら、あまりに短絡的で責任感がない。敵の令嬢の策略にまんまとハマり、差出人もよくわからないメモに釣られて王宮を抜け出し、たった一回だけ浮気現場らしきものを見てヒーローを疑って、弁解も受け入れず4年も引きこもり。そんなに長く引きこもって正妃の役目を放棄しておきながら、突然現れた仮面をつけた怪しい人物の言うことをあっさり信じて奇策に乗るし、それが仮面をつけただけのヒーローだと気付かない鈍感ぶり。妊娠をかけた駆け引きでは先に3日ヒーローと寝ておいて、敵令嬢のターンは耐えられないと言って、またまた王宮を抜け出して違法薬物の蔓延する歓楽街に迷い込み、まんまと敵に捕まる。王妃として自覚のないヒロインにイライラして後半流し読みしました。ヒーローもどこに惹かれたのか、恋は盲目というか、ヒロインを甘やかしすぎです。話も所々ご都合主義な部分が気になりました。姿形が生まれ変わる薬や魔法が突然出てきたり、邪な心根の女性は王族の子供を身籠ることはないとか。閨シーンは割と濃厚だったしイラストも素敵でしたが、全体的に白けてしまいました。
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