ようこそニューワールド
」のレビュー

ようこそニューワールド

コモトミ裕間

これはすごい!まさにニューワールド!

ネタバレ
2022年9月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 試し読みでチラッと載っていた「ハコオ。」が気になり過ぎて購入。
結果めちゃくちゃ良い1冊でしたので、皆様に読んで頂きたく熱くレビューいたします!
☆表題作「ようこそニューワールド」…この話はヤリ チンクズ男モデル・コウキと、コウキのファンです〜って言ってる後輩ルカのお話です。第2話「トリップドロップ」「熟れ過ぎた果実」とこの2人は3話分+描き下ろしがありますが、表紙にあるような[調子に乗ってるヤリ チンを縄で縛ってお仕置きしてドMにしちゃうぞ♪]という話では終わらないのがこの作家様の面白さであります。
まるで「熟れ過ぎた果実」が本編であり、1話目2話目は序章であったのだろうかと思うくらいの内容でした。
コウキがクズならルカはゲス。このゲスの方が正直厄介。
冒頭に出てきたタスク君が幸せになる事を願います。
☆「ヤンキーズシンコペーション」…ボコり愛男子の幼馴染DKの話。手が出るケンカばかりの2人ですが、片方はずっと片想い。よくある設定の2人なので、この作品だけは個人的に☆3.5です!
でも最後はアンタがそっちか!とツッコミを入れる方が多いでしょう。
☆「ハコオ。」…いつも箱を被ってるハコオことアベさん(これも本名ではない)と、アベさんに魅せられ遂には犯されたいと願う大学生濃野のお話。
期待通りのゾワゾワ感のある内容で、タ○リさんがストーリーテラーの某オムニバスドラマに出てきそうな感じ。
アベさんの存在自体がゾワゾワするのですが、ちゃんと一般社会に馴染んで暮らしているのがまた濃野の興味を唆るのです。
着ぐるみ・覆面・仮面がお好みの方には読んで頂きたい。
☆「Please show me」…バンドマン ショウと、そのストーカー ヤマのお話。
ストーカーというかヤバい追っかけのヤマはショウを好きになってからどんどんエスカレートしていって、ショウの物を盗む様になります。
それがやっぱりいずれはバレるわけですが、え!そうなるんだ!という話の展開で、人の心理というか興奮スイッチはそれぞれですねぇ…と思う作品。
以上長いレビューでしたが、この一冊にでてくる登場人物はまさにニューワールド新しい世界の扉を開いた人物ばかりでした。おススメです。
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