身に覚えのない理由で婚約破棄されましたけれど、仮面の下が醜いだなんて、一体誰が言ったのかしら？
小鳩ねねこ/猫側縁
このレビューはネタバレを含みます▼
物語の始まりは全くどうでも良さそうな、主軸の話に関係無い話ですが、これが何らかの伏線だったら凄いと思います。20話近くで未だ何の関係性も感じませんが。
この話の趣旨は番という運命の相手(特別な絆の「番」と呼ばれる運命の相手が居る人間が存在するとされている設定）との恋愛についてって感じでしょうか。ヒロインが番への自分の気持ちと、番が自分に向ける気持ちが純粋な愛情と信じられなく、試す様な行為によってこんな事になってますよ感が有ります。
話の進捗が遅くて1話から10話過ぎまで退屈です。しかも、ヒロインが何らかの自身のスキルを使ったと思われる描写も、特に説明が無く容姿を全く別の人間に一瞬でしてます。読者置き去りです。10話以降も微妙ですが、少しずつヒロインの番への葛藤とかが描かれ始め、少ーしずつジワジワと面白みが出て来ます。
ヒロインは顔も頭も良くて身分が高く、一族から大切にされていて、貴族令嬢として完璧な設定で、読んでてチート感が鼻につきますが、貴族特有の打算や狡猾さもチラリと描かれているので反感は抱きません。個人的には好きでも嫌いでも無いイマイチ興味の持てないヒロインですが。
ヒロインの番はチラチラ登場しますが、番の心理的な描写が無いので、恋愛のキュンとか萌が全くなくて恋愛ものの面白みは未だ無いです。出来れば今後はそういう面白さも加えて欲しい。
面白い話をサクサク読みたい人にはオススメしません。淡々とした話でも気にならない方は、ポイントに余裕が有れば購入しても耐えられるかも。
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