王宮を追放された聖女ですが、実は本物の悪女は妹だと気づいてももう遅い ~私は価値を認めてくれる公爵と幸せになります~ コミック版 (分冊版)
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王宮を追放された聖女ですが、実は本物の悪女は妹だと気づいてももう遅い ~私は価値を認めてくれる公爵と幸せになります~ コミック版 (分冊版)

二戸謙介/上下左右/姐川

美女と心優しき野獣【追記アリ】

ネタバレ
2022年9月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ これはもう単純に「美女と野獣」をトレースした物語。絵そのものも不気味な童話っぽくもあり、美しい。絵面的にもほの見えていたアルト様のお顔は「愛のチカラ」によって、4話目には解禁!あとはめでたく結ばれるだけ!なんですが、婚約破棄した王子や王家を金脈と狙う強欲な父に何かと妨害される予定。タイトルにある「悪女は妹」は、割とアッサリバレている。他の作品ならもう少し頑張りそうなものだが。そういうところも童話的。【追記・最終話まで】あまりにも、の聖女チートで痩せた土地を肥沃な畑にして食料を安値で売り、空前のデフレを引き起こすなど。後先考えないけど、全て「良いこと」として進んで行く物語に途中で嫌気が差して購読を止めていましたが、この度「全巻無料」に釣られて最終話まで読みました。勧善懲悪で終わりましたが、最初に聖女に婚約破棄を突き付けたアホ王子にも理由があったり、姉聖女を落とし入れた腹黒でアバズレとされた妹にも理由があったのだ、とか。2人はそれ程悪くない、というので改心した、とか。(結構この2人非道でしたがね。)モヤモヤする大団円でした。4話目の「愛の奇跡」で寓話的に終わらせる方が好みでした。この後ダラダラと蛇足だったかと思います。最初が良かったので星5にしていましたが、一つ減らして星4で!毎話の扉絵の麗しさとセンスがとても好きでした。
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