このレビューはネタバレを含みます▼
ゾンBL、主に3cpのお話。表紙の2人は2番目に出てきます。
どれもハピエンではないのでハピエンが好きな方は苦手かも。個人的にはあまりにも良すぎて読み終わったあと放心状態になり、しばらくしてからこの気持ちを分かち合いたくなり、泣きながらこちらのレビュー欄を読んでました。
特に最初のかぷが大好きです。元警察攻めとその攻めに誘拐されて襲われた受け。はじまりも無理やりだし甘さはまったくないです。このお話だけだと攻めの心情が理解しにくいんですけど、2番目のかぷのお話で攻めが警察だった頃の姿でガッツリ出てきます。それで、この後攻めがなんでこんなふうになってしまったのかも分かります。それがあまりにも切ない。
最初のお話だけ読むと攻めひどいなーって感じなんですけど、もう…もう……攻めは実は感染してるんですけど受けを安全な場所まで送り届けようとしてるんですよね。誘拐みたいな感じではあるんですけど。
好きだとか甘いことはお互い全く言わないんですけど、暗闇が苦手な攻めの片目が変異してしまったのを見て、右目の変異は最後だといいと考える受けが…は〜。良すぎます。
はじめは受けが逃げられないように受けにつけていた手錠を、変異してしまった攻めが受けを襲わないためにベッドと攻めを繋ぐために使うようになり、そして最期は二人手を重ねてお互いの手に手錠をかけて…
もう…もう………こんな…………すごすぎます。何回読んでも涙が止まりません。受けは完全に変異してしまった攻めのことを見捨てられなくて、一緒に死ぬことを選んだんだろうなとか。最期の描写はないのであくまで想像でしかないんですけど。
最高すぎてレビューに書くことがまとまりきらず、他2カプも書きたいことがありすぎるんですけど、全て書いたら文字数オーバーしてしまうのでもし気になったらぜひ読んでもらいたいです。
全て悲しい終わり方ではあるんですけど、こんな世界だったら死こそ救済なのかな。とても考えさせられるお話でした。