項の秘め事―幼馴染みのエリートαが平凡Ωの俺に冷たい―【イラスト付き】【単行本書き下ろしSS付き】
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項の秘め事―幼馴染みのエリートαが平凡Ωの俺に冷たい―【イラスト付き】【単行本書き下ろしSS付き】

93/MEGUM

BLは…いいものだ

ネタバレ
2022年10月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ BLの良さを再確認!初めて男の子同士の恋愛小説を読んだ、いにしえの記憶が甦り胸がキュンキュンしました!勝手な私個人の感想ですがオメガバース設定が嫌いでなければ吉原恵理子先生の学園ものなどが好きだった方にオススメしたいような、そんな感じ(?)です。

お話は基本的に主人公、陸人君の一人称で進みます。普段は明るく元気で(騒がしいわけではない)友人想いの良い子なので読んでいてストレスを感じません。
そんな健全で明るい主人公が突然のヒートに混乱しつつ我を忘れてしまう描写は、普段の人格とのギャップがあるので尚更ドキドキさせられます。主人公自身もそのギャップに悩み本能に逆らえない自分を嫌悪したりもしますが、友達や家族が良い人ばかりで救われる展開が多いため重苦しい雰囲気にはならず、爽やかな学園ものの醍醐味を味わえます。
とにかく作者様のフラグ建てから回収までの技が素晴らしくてお話にグイグイ引き込まれてしまいます。

主人公の幼馴染みでαの渥君が何を考えているのか?友人でありつつ主人公に惹かれてしまう気持ちを抑えられない佳威君が今後どう出るのか?続きが気になって仕方ありません。佳威君があまりにいい男なのでつい佳威君贔屓になってしまいますが、渥君は渥君で主人公に対して重いものを抱えてそうで気になります。現時点の渥君は主人公を突き放す態度ですが、頭が良いだけに細かいことまで実は計算してやってたんじゃないの?と疑ってしまいます。キスマークを見せつけ?たのもソファーでアレコレしたのも偶然とかではなくわざとだったのか?突き放しているようで実は陸人君を手離す気なんか全然ないんじゃないの?と渥君の内面がとても気になり悶えてしまいますが、今のところ続編が出ていません。
しかし心を落ち着け気長にいつまでも続きを待つぞと誓いました。それくらい好きなお話です。
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