共に笑い合えるその日まで ―孤独な騎士は最愛を知る―
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共に笑い合えるその日まで ―孤独な騎士は最愛を知る―

碧貴子/芦原モカ

前半最悪、後半は切なく面白い

2022年10月2日
この方の作品、web の内容をもっとしっかり編集してから、出版してほしいといつも思います。
前半は最悪の出会いとしても、とくにヒーローを責めなくてもいいだろうと思って読んでいます。人知れず、村で出産し、細々と暮らしていたヒロインと巡り合ったシーンはとても好きです。そして可愛い一粒種の男の子がさらにこの作品の魅力を深めると思うし、父親なのだという自覚と、産んで育ててきたヒロインへの愛着を自覚して、無骨ないたわりや愛情を示していく、とても優秀な魔力をもったヒーローの確執もなかなかです。息子に受け継がれた魔力と、それが露見したあとの管理体制を警戒する父親らしさも読んでいてじんわりします。
でもやはり、くせのある表現がくどいほどでてくるし、校正ミスの文字にはうんざりするし、重複部分を読み飛ばすしかない内容なのに、この価格は不満です。
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