このレビューはネタバレを含みます▼
ヒロインは可憐です。悪女の妹と間違えられてヒーローに酷いことをされて、しかも他人の前でも辱められてもヒーローを許して愛し、他人すら思い遣る。どこの聖女様かと。ヒロインが復讐相手じゃなかった、しかも自分でその愛する女性に死の呪いをかけてしまったという事実に打ちのめされるヒーローは、只々悲劇のヒーローを気取っているようで読んでて腹立たしい気持ちでした。他人の前で…というのがなければまだ許容範囲でしたが、私にはどうしてもダメでした。意外にも本人なりに姉を大事に思う悪女の妹の方がヒーローよりも好感が持てました。