九尾狐の花嫁
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九尾狐の花嫁

占地

孤独な二人

ネタバレ
2022年10月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 愛を知らない俺様絶倫九尾狐攻め×生贄となった貴族の青年受け
初読みの作者様。絵が麗しすぎます…すごく綺麗です。まず攻めのビジュがすごく好き。九尾狐なのでそれだけで性癖に刺さる方も多いのでは。
生贄になる前の受けが不憫で可哀想。生贄になってすぐも攻めが酷いので可哀想なんですけど。花嫁という名目で生贄になった受け、実は花嫁は数日攻めと閨ごとをしたあとに攻めに食べられていたことを知ります。受けはうるさいので即食べられそうになるんですけど好きなだけ犯してかまわないからと頼み5日間だけ猶予をもらう受け。ここからが絶倫攻めの本領発揮。妖怪なので絶倫っぷりもかなり人並外れてます。
攻めは俺様暴君なんですけど、過去の生贄たちのお墓もつくっていて感謝の気持ちとして定期的に墓参りもしていて、そんな人間らしい一面もあり。攻めと受けが徐々に心を通わせていくのがきちんと伝わりとても良かったです。特に名前のない攻めに名前をつけてあげるシーンが好きです。つけてもらった名前をえち中にたくさん呼ばせ、その分受けの名前をたくさん呼び返す攻め…良きすぎます。そのあと受けに膝枕+頭なでなでしてもらってしっぽがゆらゆらしてる攻めが可愛すぎました。その後も受けに名前を呼ぶことを強要し、呼ばれるとしっぽをぶんぶん振り回す攻め…なんて可愛いんでしょう。表情も態度も俺様暴君なままなのにしっぽが全て物語っているのが良すぎました。
家族、夫婦のふりをしてもらってお互い何度も愛してると名前を呼び合いながらのえちは幸せなのに切なくて涙が出ました。
その後のすれ違いも、なんで受けが悲しそうな顔をしているのかわからなくて苦しい表情の攻めもあまりにも良すぎて後半何度も泣いてしまいました。最初の無表情暴君との差が…
寿命の差とかそういうことに関しては触れられないまま終わってしまったので気になります。なんとかうまいこと二人がこれからもずっと一緒にいられるといいな。今まで読んだ本の中で1冊でここまで愛してるって言い合うかぷははじめてかもしれないです。孤独な二人がお互い唯一無二の存在になる過程が丁寧に描かれていて本当に良かった!続編希望です。
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