君の夜に触れる【単行本版】
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君の夜に触れる【単行本版】

もりもより

設定から想像されるものより穏やかな作品

ネタバレ
2022年10月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 単話配信のときから絵が綺麗で気になっていたので即購入しました。デビュー作とは思えないほど絵が繊細で引き込まれます。ストーリのほうも殺し屋という設定から想像できないくらい穏やで暖かい話です。もっと殺伐とした雰囲気で、緩急あるストーリだと思ったのですが、目の見えない佳澄が纏う穏やかな雰囲気に千夏共々癒されました。ただ、1冊に纏めているため殺し屋という設定がなかなか生かされてないようにも思えました。母親の話とか家の話などズバズバ明かされていくのですが急に明かされるので頭がついていけない部分がありました。あんなことをしてまで千夏をあちら側の人間にさせようとしたのに、追いかけてこなかった父親にも困惑しました。あと殺し屋やってた人がすぐ賃貸借りれてなんの仕事をするのかも気になってしまいました。ただこれは先にも言いましたが1冊に纏めてる故だとおもうので、続編がでるのならもうすこし千夏の家業についても知りたいです。
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