うそつきあくま
」のレビュー

うそつきあくま

雁須磨子

嫉妬

ネタバレ
2022年10月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ セールで購読。初読み作家さんです。
メガネ好きなので、表紙の神妙な眼鏡に惹かれて読みました。
軽い気持ちで読み始めたのを少し後悔するくらい、攻めの嫉妬のドロドロした部分がリアルで、それを受けにも被せてくるあたり作者の力量の凄さを感じます。

卑屈な漫画家・宇郷×元々宇郷のファンで売れっ子漫画家の余利。
元々ファンだったということもあり宇郷を慕っていた余利に手をつけたのに、同じ世界で戦う相手として色んな感情が入り乱れ一方的に関係を切られた余利。
それからはセ友のようになった2人の愛憎渦巻く関係を描いたストーリーです。
恋愛的な嫉妬と仕事面での嫉妬、両方が描かれていて結構読むのしんどかったです。
好みの問題かなと思うのですが、特に宇郷のその嫉妬のドロドロが捻くれていて粘着質で見ていられなくて好きになれなかったです。
ラスト、余利にとってこれが幸せだったんだろうか?
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