君の夜に触れる【単行本版】
」のレビュー

君の夜に触れる【単行本版】

もりもより

心の洗濯…されました。

ネタバレ
2022年10月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 試し読みしてすぐ買ってしまいました。
まるまる一冊表題作217ページ。丁寧に描かれてて最高としか言えない作品でした。
主人公2人の境遇は決して楽とは言えないけれど、読んでて辛いとかしんどいとか感じる前に読み切ってしまいました。主人公2人が優しいのはもちろんのこと、2人の周囲の人がとても良かったからするする読めたのだと思います。
受の子のご家族も受のことを疎んでるわけではないし、攻の子のお父さんも全く息子に愛がないわけではない(お父さんはいろいろ間違ったことはしてるけど、決別の一件以来干渉してこないのは息子のことなんだかんだで大事にしてるんだろうなって思えました。)。どのキャラクターも心の奥底では自分の大切な人に幸せになって欲しいと願ってるのが物語の端々から読み取れる、作者さんの描写力のすごさに読みながら何回も驚きました。
絵でも台詞でも本当にものすごく丁寧に心情が描かれててゆっくりと流れる時間と育まれる2人の関係性にすごく癒されました。
救済って帯に大きく書いてあるのは誇大広告ではないですよ!と、声を大にして言いたい一冊。
レビュー書き終わったらもう一回読み返します。
(追加なのですが、)
…読み返してて気がつきました。千夏くんの隈がどんどん薄くなっていくんですね…あと、カバー裏と後書き流し読みせず見て欲しい詩読んで欲しいです。本当もう…ありがとうの気持ちでいっぱいです。2人が幸せになってくれて本当によかった。
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