騎士の殉愛
」のレビュー

騎士の殉愛

栢野すばる/Ciel

愛する人を一途に思う。

ネタバレ
2022年10月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 315ページ挿し絵あり。兄の裏切りにより領地を敵国に売られた田舎令嬢ヒロインとその元婚約者で騎士ヒーロー。紆余曲折あってヒロインは公爵家に嫁ぐ。子を成すために仮父を宛がわれる事になるのだが、その仮父にヒーローが立候補して…という話。何としてもヒロインを取り戻したいヒーローはがむしゃらに手柄をあげていく。作中皆が口を揃えて「狂ってる」だの「怪物」だの言われてましたが、至って全うな愛情表現だと思うし、騎士なら敵を倒してナンボなので残酷とは全く思いませんでした。むしろヒロイン以外どうでも良いマン最高!ていう感じでした。逆にヒーローよりヒロイン兄の方が悪魔に取り憑かれたんじゃないかと思うレベルに狂ってた気がします。その兄の最後が文字だけで殺されアッサリで残念でした。公爵と異母妹の子供がヒーローだったのはすぐ分かりましたが、その後のストーリーに絡まなかったのは意外でした。バラシもしなかったし、ヒロインの死後にも全く登場せず。そこは物足りなかったですね。ハッピーエンドで良かったです。挿絵綺麗ですよー。
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