嵐のあと
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嵐のあと

日高ショーコ

上陸し続けた嵐のような恋

2022年10月13日
初恋を思い出すような恋の予感を必死に振り払ってきたのに嵐は過ぎ去らず、気持ちが育つばかり…。そんな榊の態度や一歩踏み込んだ行動、美山の登場や女の子からの電話など岡田の気持ちも直感的ではあるけれど何も考えてない訳ではないと思わされます。日高ショーコ先生の作品の心情描写は画とモノローグのバランスが最高で、多くは語りすぎず少なすぎず、画でしっかり見せてくれる。本作は特にそこが出ていて、もだもだじれきゅんを味わえます。ラスト、可能性に賭けてほしいなんて口説き文句に痺れました、ここであえて飛び込めなんて…。岡田のノンケらしい隙のある色気も何食べるかなってたくさん買ってしまうような榊にも萌えまくり、描き下ろしのぴゅあっぴゅあな感じもたまらなかったです!
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