私と夫と夫の彼氏 分冊版
」のレビュー

私と夫と夫の彼氏 分冊版

綾野綾乃

もどかしい、気になる

ネタバレ
2022年10月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 伊奈に性的視線を送る悠生に傷付きながらも、悠生を諦められられず離婚しないで3人で住み続ける美咲。伊奈が好きで結ばれるも離婚してもらえなくてゲイとしての再スタートを切れずに美咲に愛されながら生活を送る悠生。そんな二人に受け入れられ、二人とも好きでちょっかい出しつつ一緒に住み続ける間男の伊奈。
最初読んでさっさと離婚すれば?って思った。美咲も突然目の前で裏切られ執着もするだろうと共感もした。悠生が死のうとして、その後も別れなかったことが怖かった。
美咲は望むまま悠生を所有して愛しては苦しんでく。寝ていいよって言葉から美咲は悠生を所有してると思った。
悠生にこの生活は罰だろう。相手の思い通りにさせない、復讐のために離婚しないケースはよくあると思う。金で解決なんてしてやらず自由を奪い縛り続けるパターン。やってることはこれだと思った。美咲を惨めに、悠生はちょっと可哀想に思った。美咲の気が済むまで一緒にいるのかな。それを美咲は優しいなんて言うのかな。
伊奈くんは二人が許すなら一緒にいればいいとは思うけど、慰謝料しっかり取られて不倫は損だと学んで欲しい。せめて相手が既婚者だと家庭が壊れてたくさんの不幸を生むんだとわかって欲しい。君を受け入れるその夫婦はレアケース。
悠生の苦しみに触れ、抑圧を解放していく流れのようなので、最後に美咲に対して悠生が何を語るのか、とても楽しみです。
もどかしく思いながらもこの作品に夢中です。
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