フローライト・スター
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フローライト・スター

須野なつこ

お坊ちゃんカットのくせに!

ネタバレ
2022年10月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 絵の線が細く、綺麗。なのに言葉の言い回しや表現が巧くて、クスッと笑えるところが多かったです。内容はシリアスですが🙂耀司の飄々として掴みどころのない、掴んでも指の隙間からすり抜けていってしまうような雰囲気も儚げでなんだか淋しい。すずの、主張こそ強くないけど芯の強さを持った子はほんとに脅威です。出会ったら人生変えちゃうんですもの。のらりくらりの耀司がそりゃ追っかけるわけです。実は読み出してから途中まで、すずの生殺し感に胸が苦しくなりリタイアしそうになったのです。後半の巻き返しに救われましたが…🙄あと、耀司の男もイケるかもって思って、ゲイバーに行っちゃったりするところ…ちょっと安直だなぁと(わりとBLあるあるですが😔この本では流れ的にやめてほしかった…)燃えるような恋ではないけど、炭火のようなチリチリとした熱を秘めている2人の恋。音楽を通してお互いを高め合っていって欲しいです。作者さんの、DKかリーマンも読みたいなあ⤴
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