届かぬ君へ 恋の詩を【電子単行本】
」のレビュー

届かぬ君へ 恋の詩を【電子単行本】

間浮

懐かしい雰囲気のファンタジー+ラブ

ネタバレ
2022年10月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 何だか若かりし頃に読んだ、萩尾望都さんの世界観を思わせるような懐かしい雰囲気に味わい深さを感じました。この外国の感じと言い、友人との会話のやり取りと言い、何故だか「あ~解る!(^^」って思ってしまうイメージ!!大好きな世界です💕

訳ありな貴族の息子:フィンと、不思議な鏡を通して知り合ったサーカス団のマグメドとの恋のお話し。境遇は全く違うものの、話をしていくうちに唯一の友達に・・・・けれどマグメドからの邪な心の告白に、戸惑いながらもいつしか同じ気持ちになってゆきます・・・決して触れられない、鏡の前でだけの関係だけれど・・・・・。
ちょっぴり御伽噺も入りつつ、とても切なくてロマンティックなラブストーリーになっています(^^フィンは色々と複雑な境遇なんですが、誰も悪者じゃない。だからこそ余計に誰も恨めないしソコが苦しい部分・・・なんですが、それまで後ろ向きだった気持ちが、マグメドに出会って、自分の気持ちに正直に、後悔しないよう行動するようになるのです♪まさに「愛の力」ですね✨
時代背景もとても好みだったし、画も時代に合っていて、お話の区切り方も余韻を残すステキな終わり方なんですよ♪初読み作家さんだったのですが、すっかり虜になっちゃいました💕描きおろしも、2人の気になる「その後」が見られて、これでこそ「完結」よね!って感じなので是非単行本で読んで欲しい作品です(^^
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!