神さまは この恋をわらう
」のレビュー

神さまは この恋をわらう

阿賀直己/ぱち

胸が痛い

ネタバレ
2022年10月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ yoshi先生とのコンビの漫画がとても好きで、ずーーっと気になっていてやっと読めました。
レビューを見て覚悟はしてたのですが…
優しくていつも柔らかくも空気がピンとなるような、冷たい風が吹いているような文章(感覚)でやっぱり好きな世界観だなぁとじんわり。
どこか抜けててややズレてるけど一生懸命な拓海の気持ちが分かりすぎて、何度も胸がぎゅーっとなって泣きました。
想いが通じてるのか分からなかった頃の方が幸せで、想いが通じてからの方がこんなに切ないなんて。
想い合う2人が最後に別れを選んだのは同性だからとか、異性だったら、ということではないんだよね。
それが余計に切ない。
自分勝手な『白雪姫』もその母親も人として許せないし、自分の心に嘘をついて捨て置けない洸介も何なんだろう?と思う。
自分を、相手を本当は好きじゃない人と一緒にいても誰も幸せになれるはずがないのに。
他の方も書いていらっしゃいますが、あの後、何年か経ってでもちゃんと自分達の心と向き合って、いつか二人が一緒にいられる未来があることを心から願います。
すごく透明感のある瑞々しい大好きな文章なのにきっと辛くて読み返せないんだろうな、と思うと少し悲しいです。
いつかどこかで二人の幸せなその後を読めたら嬉しく思います。
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