蛇淫の血
」のレビュー

蛇淫の血

沙野風結子/奈良千春

絵に現れたモノ

ネタバレ
2022年10月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 面白くて、一気読み。大物極道の組長の婚外子、凪斗。その世界には関わらないようにずっと生きてきたのに、入選した絵によって全てが変わってしまいます。望まない跡目。しかし、その作品を見たときに、凪斗こそが相応しいと…。嫡男に命を狙われたりするわけですが、それを護る角能といつのまにか恋仲のようになってしまいます。最初はこんな坊やと思っていたわけですけど、凪斗が根に持つものを感じ、入れさせた墨の図案が、中々です。1人の青年が生まれ変わって行く作品でした。とっても面白かったので、続き早く読まなくては!2006年の作品という事に驚きました。4作あるそうです!楽しみです。
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