鬼の食事はめんどくさい 【電子限定特典付き】
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鬼の食事はめんどくさい 【電子限定特典付き】

中田アキラ

人懐っこい鬼に癒される

ネタバレ
2022年10月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 両親と祖母を亡くし、一人で暮らしている家の前で行き倒れていた男を助けた京。空腹だったその男には角が生えていて、自分は鬼だと言う。

蓮と名乗った鬼に恐怖する京と角が見える人間は少ないから暫く居させてほしいと懇願する蓮。鬼なのに脅したり怖がらせたりしないところがなんとも可愛い。


京には幼いころに怖い思いをしたことがあり、それがトラウマとなって性的に反応しなくなり、蓮が欲する人間の精を与えられないはずなのに、鬼の力でスイッチを入れるところが無理矢理感が無くて良かった。

鬼である蓮が飄々と明るく振る舞う理由が切なく、京の家の前で倒れていたのは運命だったとしみじみ感じる。

京の幼馴染みの存在もいいスパイスになっていて、単純な当て馬にしていないところも良い。


好きな作者さんの作品で、立読みとレビューだけで購入したけれど、買って正解だった。
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