このレビューはネタバレを含みます▼
真面目に生きてきて、自分の望みすらわかっていないようで、周囲の望みに流されて平凡に生きようとしていた右田川。ある日同僚に貰った出会い系で出会ったミャオくんと実際に会う事で人生が変わって行く。右田川の婚約者が怖い!勝手に本捨てようとしたり、他の人の影があっても。自分の望みを果たすため他人を道具にするようなひと。執念を見ます。そういった周囲の欲に押されて自分を殺す事をやめて行く心境の変化を追っていきます。ミャオくんの正体はラストわかります。察しの良い方ならば、すぐわかるはずです。ただ一度だけ、自分の気持ちを大切にした事で右田川の人生は変化していったわけです。自分の人生。それをただ生きてみる事を選んだんですね。ARUKU先生の作品はいつもグッと掴まれて、最後まで一気読みです。物凄い力量です。ぜひ読んで欲しい作家さんです!