このレビューはネタバレを含みます▼
作者様買いです。あがた愛先生の決して暗いんじゃなくて静かで心地よい作品の雰囲気が好きです。今回は性の目覚めから初恋が実るまでを描く幼馴染のお話ということで、商業BLのギリギリを攻めた内容ではないかと感じました。あがた愛先生のギリギリを攻める攻めの姿勢(?)も好きです。テーマがギリギリだからか、皆さんもご指摘の通り肝心なところが真っ白で濃霧警報並みに何も見えません。どんなに目を凝らしても見えない…。0〜2話は夏稀視点、3話は廉視点で描かれる構成も面白くて、ふたりあそびが進むにつれ2人の後ろめたさが増して行き、読者である私の気持ちがいよいよ盛り上がってきたところで終わったので、2巻が待ち遠しいです。全295ページの内容でとても読み応えがありました。