正岡子規ものがたり
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正岡子規ものがたり

楠木しげお

個性的センスが光る人

ネタバレ
2022年10月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 正岡子規はその俳句や短歌のセンスをいかして活躍するとともに、たとえば病の喀血のために口の中が赤くなるから俳号に「ホトトギス」という名前を用いたり、横顔の写真がたくさん残っているのは大の写真嫌いだったためなど、とても個性的な性格をしていたことも知りました。またチャレンジャー精神も旺盛だったようで当時としては真新しい写生を取り入れた句を発表した一方、古の人の心情をうつす「万葉集」も好んだりと、とにかく句や詩を愛して生きたということも分かりました。現代文の俳句分野の学習や歴史の近代日本大衆文化の知識習得に役立つ一冊になると思います。
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