このレビューはネタバレを含みます▼
●とにかく絵が好きで、複数作拝読させていただいてる作者さん。総171Pでお値段に対してページ数は少なめ?に感じました。ふたつのお話が半々くらいで収録(目次ご参照)。表紙、タイトル、あらすじは、立読みに出てくる大家さんのCPです。(表紙裏側にもうひとつのCPもちゃんと描かれてます。)
●『だから君は〜』私はこちらのお話の方が好きでした。なんでも拾ってしまう心優しい譲が昨夜拾ったのは、自称俳優のヒモ男・要司。最初は“ヒモ力”発揮していきなり譲を弄ぶ(?)要司ですが、譲が自分のことのように要司のことを考えてくれて、だんだん変わってきます。要司が涙こぼしながら譲と繋がってるシーンは、想いが交わるのが見えるようで良かった。
●譲のことも、要司が変えてくれる。好きなものは自分から離れていくのが当たり前になってた譲が、要司のことは諦めないって言えた。約90Pに展開がギュッと詰まってました。良かったです。
●表題作。こちらは広海の気持ちがあまり分からなかったのですが…。“王子様”の佳人に心酔してる…?物語を妄想するための素材ってことかなぁ?でも初対面で部屋褒められた一言でもう惚れてるし、めちゃくちゃ佳人自身を好きじゃん…と思うのですが。
●でもその“王子様”として好きっていうのが後々引っかかってくるんですよね。佳人は自分に自信をつけてくれた広海が大好きになって、広海も自分を好きでいてくれてると思ってたのに、求められてたのは“王子様”なんだ…って。まぁ最後は広海が自覚して、「君の“お姫様”になりたい」ですよ!良いCPです。
●良い意味でさらっと読めて、みんなかわいくて、ほのぼの〜とした気持ちになりました。えっちはしっかりえっちです!