このレビューはネタバレを含みます▼
2作品入っています。はじめに入っているのは強面の花屋さんのお話。顔が怖い、花が似合わないと否定的な言葉を投げ掛けられる中、1人だけ肯定してくれる青年がいて...。もうひとつは表題作で美形のゲイのお話。高校生から大学生まで、恋をして、キレイな顔をしていても相手にされなくて苦しんで悲しんで、女性に嫉妬して、カラダだけと割りきってすさんで、なんだかリアルで読んでいて辛くなるけれど、側にいてくれるひとが現れて。
わびしさ、寂しさがあって、それが花が開いていくように変化していく、そんなBLがやっぱり好きです。地味かもしれませんけど。
初読みの作者様でしたが、すごくよかったです。夏來ジッポという別名義をお持ちなのでそちらも注目していこうと思います。
「彼らの遠吠え」と内容が重複しているので購入の際にはご注意を。
2012年8月 総262ページ 修正=見えない構図、一部真っ白。