おとうさんは罪作り
」のレビュー

おとうさんは罪作り

深井結己

巧みな心理描写

2012年4月5日
全4つのシナリオで構成されている短編集ですが、どの話も短編なのに骨太で中身がある作品でした。

全てにおいて言える事は、Hシーンはどの話もそれなりにあるのにストーリーがおざなりではなく、むしろ巧みで読ませるものがあるという事。
濡れ場自体は軽くも濃くもないけど(※私的にエロさはどうでもいい)ストーリーに上手く組み合わせていたと思います。
尚、途中に痛々しい・ハードな事があっても全てハピエンです。


個人的には、⑥~⑦話の中年執事×青年貴族のストーリーが好き。
恋愛だけでなく軽いミステリー要素があり、某お笑い芸人ギャグネタを使った所を評価しますw


尚、他シナリオは

・①~⑤話
表題作。息子(主人公)×義父。
※昔から互いに想い合う二人の描写が良かった。

・⑧~⑨話
修理屋店主×ある暗い過去を持つ青年(主)。
※個人的に一番ストーリー性が高いと思ったシナリオです。

・⑩~⑪話
大物政治家の放蕩息子(主)×兄弟同然に育った青年秘書。
※積年の想い、再会、そして知る真実…な話。


表題作以外の内容説明はネタバレになりやすい(特に⑥⑦、⑧⑨話)ので簡単なレビューですみません。
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