ベッドの中では世界一愛して【単行本版(特典付き)】
やん
このレビューはネタバレを含みます▼
●4人が4人とも彫像のような美ガチムチで、うち2人はヒゲ、1人は褐色。作者さんのヘキですかね〜。(このボディなんかデジャヴ…と思ったら『偏屈小説家〜』を拝読してました!納得!)
●2CPのあらすじが書かれていますが、ストーリーがぱっくり分かれているわけではなくて、一本のお話の軸に沿って絡み合いながら描かれていきます。「娼館まがいのウィテカースイート」を舞台に、愛欲や執着、思惑が入り乱れるのがおもしろい。(ややこしく感じられるかもしれません。)
●有能でえっちな加城と一昼夜を過ごして一瞬でハマったハルキ。ハルキをあしらいながらも徐々に惹かれていく加城。俳優でもあるオーナーのロン。加城にとっては父親のような存在。そのロンに幼い頃から焦がれる王族の次男ラナ。ラナにはもうひとつの顔があり…
●ハルキは猪突猛進。加城を手に入れたくて、CEOとホテル見習いを兼業(笑)極端だけどまっすぐです。加城はずっとツンツンだけど、ハルキの激しさと甘さに絆されて、少しずつ素が出てしまう。もうちょっとデレてくれてもよかったかなと思うけど、“じゃがいもの皮を分厚く剥くお坊ちゃん”なんかに流されたくない!という矜持もあったのかもしれない。
●ラナが実は…というのがうまくできてる。キーパーソンだと思います。表紙張ってますしね!ラナの正体を知るハルキが、それを加城との賭けに利用するのも良い。(おかけで加城は嫉妬の火がついてハルキが欲しいと自覚する。)
●ラナは自分の職務をロンに近付く口実にしたのかな。蓋を開けたら、ロンをただ愛してるだけの男だった。ロンからラナへの気持ちの変化が少し分かりにくいけど、ラナの“ただ愛してる”が伝わったんだろうなと思う。
●ハルキは結局ウィテカーの支配人か何かになったのかな?!4人とも甘く幸せそうなラスト。美ボディえっちを楽しむも良し、ストーリー展開を楽しむも良し、です。
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