泣く泣かないは決められる事ではない

ネタバレ

2022年11月2日

このレビューはネタバレを含みます▼ 皆さんがおっしゃるように、帯のあの文言はいただけません。数年前ある邦画にもありましたよね、「○回泣けます」みたいなキャッチコピーが。そんな事は制作サイドが決める事ではないですよね。作者さんが気の毒です。
まぁそれはさて置いて、初読みの作家さんでしたが絵が綺麗で好みでした。序盤謎が多く、これからどうなるんだろうとハラハラしましたが、期待したよりは登場人物や内容に深さがなく少々残念でした。コマ割りとか台詞とかがわかりにくい部分もあったりと、気になる箇所がチラホラあり作品に没頭できなかった印象です。慎太郎が実の生きる活力を与えてくれた事は良かったですが、反対に慎太郎があの結末を迎えなければならなかった理由を、もう少し深く丁寧に描けてくれたらまた違ったと思います。昌典と実が出会った初日にそういう関係になった事はしょうがないとしても、それから恋心に発展するまでの葛藤も欲しかったな。慎太郎は昌典にとって相当特別な存在だったと思うので…。そして慎太郎にとっても。
題材はとても良かったので、上下巻くらいで読みたかったです。

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ロクさん

(女性/50代) 総レビュー数：148件

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