アイ、セイ【単行本版】
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アイ、セイ【単行本版】

朝田ねむい

個人差はあるけど

ネタバレ
2022年11月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作でもある表紙の絵に惹かれて試し読みしたら、表題作一話丸々試し読みだったのですが、描きおろしも表題作ということで購入。
なんというか作者様の性癖をとても感じる作品です。
「ディーン」はなかなか怖い性癖を持った主人公コトと底抜けに明るく良いやつのソノくんとの話だけど、主人公は結局ソノに自分のその性癖を知られることなく自己完結して二人の関係が続いていくってのが珍しい話だなと思ったけど面白かった。理解が間違ってなければ良いほうに改善したように見えるのでこの先も傷つけることなく一緒に生きていけるのかな?
「クラスメイト」はこれはちょっときつい・・・誰も救われない悲しい話なので割愛。
「ハレの日」、これは作中のキャラとはハピエンになるわけではないのだけど最終的にとても良い終わり方をしてちょっとうるっと来た。納得のタイトルでした。
表題作の「アイ、セイ」、わたしは攻めの子がドストライクの見た目なので甘めに見てしまうのですが、彼の考え方がわからない人にはうーんとなりそうと思った。とはいえ読み切り時点でも一応は最後ハピエンに見えたので書きおろしでその後が読めて良かった。
そして巻末の作者様の「アイ、セイ」の作品説明であっそうなるの!?って思ったけど最終的にアイくんの大切な人になれたならハピエンだね!
表題作目当てで買ったけど、クラスメイト以外はとても楽しめたので購入して良かったです。欲をいえば「アイ、セイ」は連載verが見たかったくらい。
作者様の作品はマイリトルインフェルノが好きなのでたまにああいうタイプのも読みたくなります。
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