このレビューはネタバレを含みます▼
●総171P。良心的なお値段なのでは。鳩堀が“おじさん”らしく描かれているので、実際何歳なのか気になる…リコと15〜20くらい違うのでしょうか。獣人の年齢の重ね方が人間と同じなのかどうかも分かりませんが…
●虐 待されていた獣人リコと、保護親になった鳩堀のハートフルなお話。リコがかわいくてかわいくて！鳩堀の腕の中が一番安心できる場所で、一番大好きな場所。鳩堀のために頑張って少しずつ成長するリコを、読者も一緒に見守ります。鳩堀がリコの“獣らしさ”も大事にしてるのが優しい。
●惜しいなぁと思うのは、やっぱりBLに届かないところ。せっかく発情期の設定があったのに、鳩堀があまり関わることもなく、さらりと流れてしまいます。鳩堀のリコへの感情は、どうしても親としての愛情から抜け出さない感じ。ラブもチラリと見えなくはないけど…？
●リコは鳩堀のこと丸ごと好き好き大好き！性欲も覚えて、嫉妬も感じて、“おくさん”になりたくて…。同世代の獣人ノアが、（キャラは濃いけど）リコにこれは恋だと自覚させてくれる。
●歳の差があっても、種族が違っても、男同士でも、共に歩みたい…歩めるはず…っていう、未来形の最終話は良かったなと思います。それは親子として、というよりは、横並びの関係性を予感させるものでした。
●後日談が単話版の6話にあります。一緒にまとめてほしかった〜！（まだ続く予定だったのかな？）本作がお好きであれば、単話6話もほっこりきゅんとできるのでオススメです。
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