僕が歩く君の軌跡
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僕が歩く君の軌跡

キフウタツミ

車椅子の目線

ネタバレ
2022年11月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 私も全く同じ境遇というわけではないのに、若くして途中から病気や怪我によって健康を奪われる苦しみや、本当は心を許せる相手が欲しいと望む部分にとても共感しました。
同情的にではなく、気持ちの上での目線を合わせて距離を縮めてくれるホームヘルパーである槇に徐々に心を開いていき、繊細で可愛い性格が現れてきます。
BLなのか友情なのか今のところハッキリしませんが、心はどんどん近づいていてどういう形に収まるのか気になります。
また、本人は覚えてないようだけど主人公と槇は複雑な関係ながら子供の頃に交流があり、それを隠したまま槇は接していて、主人公はいつ思い出すのか。両親殺害の容疑者とされている唯一の味方だった先生の罪は本当なのか否か。続きが楽しみだし、結構ハードな設定なのに心穏やかに読み進められる不思議な作品です。
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