このレビューはネタバレを含みます▼
図書館司書の美人な清一郎さんと、幼馴染のジムトレーナーで脳筋な兄・新泰さんと、引きこもりで健気な弟・悠泰くんのモダモダ&バタバタなラブコメ。立ち読み分からもう楽しいんですが、それがラストやおまけまで続くので、終始丸ごとウハッwと笑えてキュンとしたりしんみりしたりで楽しい一冊です。基本的に清一郎さん目線で『どうやって積年の想いを新泰さんに伝えるか?』というジリジリもだもだが軸なんですが、子供時代のエピソードがタイミングよく入ったり(ショタ大好きなのでありがとうございました)、途中で絶妙に新泰さん目線が入ったり、悠泰くん目線がこれまた絶妙に丁寧に描かれるので「もしかして悠泰くんルート?」と思わされたりして、さらに個人的なヘキ(黒髪で健気な男子やショタに抗えない)的に「悠泰くんがんばれ!」となってしまったもんだから、ちびっ子の号泣みたいないじらしい泣き方をする悠泰くんにやられてもらい泣きしてしまいました。なのでほんとにもう!幸せになってくれてよかったよ清一郎さんも新泰さんも!!清一郎さんの同僚の白石さんも、新泰さんの元カノさんもみんないい人達でよかったです。それと、実は引きこもりを既に解消できていた悠泰くんが意外に強い子なのもニヤリとしました。エッチなことはラストの方のみなので、一冊のうちの大半に新泰&悠泰兄弟の清一郎さん大好きなそれぞれの矢印と、そうとは知らず一人新泰さんへの想いを持て余す清一郎さんのモダつく心情が描かれてます。エッチが目的だと「なんか違う」となるかもしれませんが、幼馴染やラブコメものがお好きな方にはたまらない良作だと思います。立ち読みでピンと来られたら是非!モダつく清一郎さんと健気な悠泰くんにジリジリ萌えて、新泰さんの脳筋っぷりに吹き出して堪能してください。