親愛なるジーンへ 2(特装版)
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親愛なるジーンへ 2(特装版)

吾妻香夜

心から出逢えて良かった作品

ネタバレ
2022年11月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ レビュータイトル打っただけで涙ぐむとか、どれだけやねんて感じですが、胸打つ圧倒的な作品。始めこそ"ラムスプリンガ~"のテオとジーンをくらべてしまい、ジーンにとってトレヴァーは?と1人悶々。だったけど、ジーンが俗世を選んだ原動力こそは『何者』かになりたい、自分の可能性を試したい気持ちからで、恋に生きる為とは違うのだ思い至り、そこからはジーンの行動も全て腑に落ちました。だからこそ自分のした選択を赦せず、後悔を引き摺るジーンが読んでいて本当に切なく辛かったです。そんなジーンがトレヴァーから惜しみない愛を受けて、トレヴァーもまた自分を『神』と崇めるジーンの存在に赦し赦され、最後にたどり着いたラストは本当に胸を打ちます。"ラムスプリンガ~"から続く、皆の愛がめぐりにめぐってのラスト、誰1人欠けてもたどり着けなかったラスト、素晴らしかったです。小冊子では後日の2人の新しくも幸せが垣間見える 日常にまた胸が一杯になりました。テオとオズもちょっとだけ登場して、また胸がいっぱい。吾妻先生、最後まで本当にありがとうございました。
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