最高のモテ期の見つけ方
」のレビュー

最高のモテ期の見つけ方

西村しゅうこ

読後に何が残るのか

2012年5月29日
何と言うべきか…来るモノがない作品。

主人公の須藤(受)と相手の海王寺を筆頭に登場メインキャラクター全員がノリと勢いで暴走している様にしか見えない。
須藤の友人の倉田はマトモな方でしたが。

海王寺はキツい外見と「合コンのサタン」の異名を持つ割にはヘタレ気味で須藤の方が男らしい。
何よりいきなり須藤への一目惚れから話が始まっているのは…。
いや、一目惚れから始まるのが悪い訳ではなく惚れてからの描写が足りない。

海王寺の邪魔をする美形の当て馬キャラも須藤にいきなり🖤な訳だから、深みが無い…。
海王寺と様々な意味で対になっているから、互いのキャラの持味を出そうとしてるのかもしれませんがどちらも薄い。
倉田の方がある意味目立ってた。
(※倉田はノーマルで脇役です)

メイン三人以外のキャラもノリで動いている。
この作品のキーになる「研究会」…これに関して言うとネタバレになりやすいので詳細は避けますが、結局この会の存在自体が何だったのか問いたい。

須藤と海王寺+当て馬を中心に、他キャラの心情も汲み取るべき作品なのだろうが私には読めなかった。
濡れ場は思ったより少なかったからストーリーメインの筈なのに…。
色々な調味料を料理に使い過ぎて本来の味が分からなくなった様な作品。


この作品は短編集ではなく全部この話ですがパック購入は各自検討にて。
1話ずつ購入の場合は、取り敢えず最初の3話を読めば流れは何となく分かる…かな?
いいねしたユーザ4人
レビューをシェアしよう!