このレビューはネタバレを含みます▼
元々先生の某所掲載のハデスとアレスのお話が好きで今回この作品に辿り着きました。
最高神として傍若無人に振る舞うゼウス、そしてそのゼウスと折り合い難しくいるハデス、ゼウスの寝首をかくことに躍起になる子供たち。
美麗な作画とともに引き込まれるストーリー、神の中で抗うただ1人の少年がなんとも際立ち、バディものとしてもこれから更に一皮剥けてより面白くなると思います。
チェトは先生が別にお描きになられているエジプト神話のお話にも絡みそうですから、そちらもチェックしておきたいです。
これからこの作品を読む方、もう既に読まれた方は是非ともアレスとハデスと神々のお話もお読みになられると、より深くこの作品を楽しめると思います。
ゼウスは変わらず傍若無人でいっそ愛でれますね、アスクレピオスは初めてお姿を拝見しましたが美しかっただけに殺されたのかあの描写は際立ちます。
神というものは理不尽で美しくて、アテナもやはりチェトとの約束には裏があったようで、神との約束はまともに守られるわけがない、を見事体現しましたね。
ならば、ルガルを生き返らせてくれるとの約束を果たしてゼウスは守るのか、見た目も性格も正反対のチェトとゼウスの道程が楽しみです。