先生で、セックスの練習していい?【単行本版/コミックシーモア限定特典まんが付き】
麻生実花
このレビューはネタバレを含みます▼
楽しみで、まとめてよみたかったのでずっととっておきました。単話発刊に少し間が空いたので発刊済みの3巻まで読みました。
第一印象は、絵が変わった‥です。表紙は変化なく感じますが漫画の絵は随分と変わりましたね。繊細に感じた初めに比べたら荒く、繊細さが抜け骨っぽいと感じます。ですが主人公たちも周りも歳を重ねています。高校生だった大河くんが教師2年を経験、30歳だった先生は36歳──いつまでも皺なく乙女ではないので老けたと思えばいいのかもしれないかな。
お話はわりと好きな感じで、考えにくいですが10歳の差、高校生と教師の関係の1巻がよかったです。先生と京也さんは初恋同士で、もし京也さんが夢を優先していなかったらこの二人は恋人同士でした。時折今の先生をみて胸を痛める京也さんに憂いを感じます。よかったと思えるのは水族館で指輪をあげる/もらう二人のところ。同棲して何年も付き合って家では激しく求めあっているのに、初デートがその間なかったというのは‥考えたくないですけど‥。以降にあたる3巻はそれなりに問題や周りを巻き込んだ関係に発展していますが、先生はただの乙女おぢさん化、大河くんもスパダリから路線がずれた感じが否めずコメディ色が強めで絵だけでなくお話の繊細さも減ってしまった、そんな印象です。大河くんのお父さんが一層コメディ感を出していましたし。新たにお父さんの部下(?)も登場して次巻へ続きますが、今後もこの感じだったらここまでにしようかなと思います。BLはファンタジーだと判っていても傷は浅い内に治さないと。
楽しみの期待値が大きかったので残念度合いが過度に大きくなくても、小さなところが気になり残念感が強いようです。
読後レビュー記入前に気になり皆さんのレビューを拝見。高評価のわりに低評価が多い理由が判る気がします。
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