ふくしゅうがとけない
」のレビュー

ふくしゅうがとけない

時羽兼成

精神を試される

ネタバレ
2022年11月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 共依存3P大好きおじさんが心に住んでおりますので購入いたしました。
いい意味でめちゃくちゃ狂ってる3人
どうにかして桜の心の闇を晴らしてほしかったけど
救済系ではないので狂った依存のまま終わります。(それでも少し3人は前に進んでる感じの描写はあります)

人によっては主人公がかわいそうすぎて読むのがしんどくなるかもしれないので、痛い、辛い、悲しいが苦手な人は厳しいかもしれないです。とことん不憫で可哀想な主人公、いわゆる不憫受けが好き、ハードな闇SMものを読みたいならオッケーです、読んでどうぞ!

赦されるためにさんざん痛めつけられた主人公はそれが快感になり、最終的には酷くされる分愛されてると錯覚するようになります。3人目も狂っちゃったね!というのが1番わかりやすい感想かと。

BLはファンタジーという強い意志を持って読まないと、
ただのDV男の物語と捉えられそう。。心情がまさに病んでて手を上げてしまう加害者と被害者のソレなので
3人にとってはハッピーエンドなのかな?
みんながどう人生を歩んでいくかは読者の皆さんに委ねる系ラストです。
私はふくしゅうがとけないと感じざるを得ませんでした。
心が荒んでる時に読むと引っ張られるかと思いますのでご注意を!途中●んじゃうんじゃないか、ち●こもげるんでは?とハラハラしましたが、絵柄の仄暗さ、心理描写はとてもストーリーに合っていてかなり没入して一気に読みました。上下巻の大ボリューム、面白かったです。
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