adabana 徒花
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adabana 徒花

NON

最後は泣いてしまいました

ネタバレ
2022年11月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 暴力的な表現があり、人によっては気分を害してしまうかもしれないです。自分は真実が気になって最後まで一気に読んでしまいました。
読み終わって最初に抱いた感想は、死んでしまった親友の真子のために、卑劣な大人たちややるせない世の中に抗い続けた美月の戦いがようやく終わったのだと思い、涙が止まりませんでした。
真子のために美月がやったことは許されることではないけれど、明るみにならない犯罪が多くある世の中で美月がとった行動は、二人の存在価値と心を守るための唯一の方法だったんじゃないかと思います。
真子を取り巻く環境が絶望的で読んでいて辛かったのですが、たった一つ幸運だったのは美月と出会えたことだと思います。彼女がいなければ、真子は自分の死を周りに侮蔑されたまま終わっていたから。
面白いという作品よりかはいろいろ考えさせられる作品だと思います。
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