ほどける不協和音
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ほどける不協和音

後野オカピ

噛めば噛むほど美味しい受け

ネタバレ
2022年12月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 同期の久我は会長の孫で、仕事でも負けていて、おまけに自分には嫌味を言ってくる。なので、榛名は久我を嫌ってます。いけすかないと思っているのに、ある時、酔った勢いで身体の関係を持ってしまいます。その上、榛名は久我に好きだと告白されて。久我は、スマートで仕事もできるイケメンチートです。でも、さらっと出てくる真実だからこその嫌味や、鈍感さ、独特な押しの強さ、無自覚の上から目線、それでいて愛嬌とかある訳でもない、あんまり見ない受けでした。受けには可愛さを求めてしまうので、最初はなんだかなぁ〜と思ったのですが、何度か読み返すと感じ方が変わって、久我はいいになりました。ある意味、すごく久我はキャラをブレさせずきちんと描かれているんだと思います。ストーリーが進んでのキャラ変がなく、それでいて受けの役割もしっかりと果たす。読むほど味が出る良き受けでした。攻めの榛名はがさつ系好青年で、こちらも良かったです。
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