ヤンデレ魔法使いは石像の乙女しか愛せない 魔女は愛弟子の熱い口づけでとける 【短編】
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ヤンデレ魔法使いは石像の乙女しか愛せない 魔女は愛弟子の熱い口づけでとける 【短編】

セキモリ/クレイン

素晴らしい❗️

ネタバレ
2022年12月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 我慢できず初レビューです。なんとバランスの良い素晴らしいマンガが出てきたことか…
胸が締め付けられるような切なさもあり、コミカルな部分もあり、むずキュンもエロも楽しめるなんて…
ストーリーの流れも絵もしっかりしているのです。「私の可愛いアリス」と、今までだったらそこで反抗していたところを20年ぶりの再会時に言われてそのまま受け入れる流れやその時のララのコマの斜め下からのアングル、一つとってもよく考えられた構成になってます。台詞回しや状況・背景説明も長すぎず、でもすんなり頭に入ってくるようになっています。ララがアリスを慈しみ「私の可愛いアリス、大好きよ」と繰り返し伝えていくシーンやララを喪った後のアリスが部屋で1人自分の中で反語のように責めるところなど文学的なものすら感じる…
エロにしたって「さぞ気持ちがいい…」といった、普通だったらただの助平か変態にしか聞こえないセリフもゾクゾクさせる力がすごい。ララの胸が大きすぎて最初は違和感あったのですが、他の方も言われていたように大地の精霊に愛されるような母性豊かな象徴とすれば納得できるのかもしれません。
ただ、個人的な希望としては流行りの転生ものなどにありそうな「ヤンデレ…なんとか」といったタイトルではなく、もっと重厚というかしっくりくるものが他にあったような気がします。ヤンデレという言葉で片付けてはいけない。

2024/07/01追記
結果を知っていても感動の31巻!今までの思いが報われた!
ララが自分を愛している、と理解した時のあの赤面顔…初めての表情でたまらん♪
アリステアの美しい顔を使って、あえて美しく描いていない号泣シーンももうこっちに訴える効果しかなくてすごいのです。
はあ、これから本日4周目の31巻読み返しに入ろかな…
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