このレビューはネタバレを含みます▼
トランスジェンダーの青木裕太(まりか)、ゲイの田村修(パロウ)、亡くなった姉の身代わりの木島亮介(ユイ)、それぞれの理由で女装する3人が出会い、時には傷つけあいながら支えあい、大人になっていくお話でした。
青木の1つ年上が木島で、木島の1つ年上が田村です。
青木が中学に上がる直前から高校を卒業するまでが描かれています(高校時代はほとんどありません)。
へんたいは蛹が蝶に形を変えることに掛けられています。
3人だけでなく幼なじみの女の子との間に性別を越えた友情があり、長く秘めた愛もあり、学校では辱しめようとする者 応援する者がいて、そういったことが丁寧に描かれていました。
アフターエピソードや番外編を1冊描こうというお話もあったけれど ここで終わりにしたそうで、無理に答え合わせをすることなしで未来にというこの終わりかたはよかったかなと思います。ちゃんと区切りはついていますし、読んでいるとなんとなくこの先を予感させるものがありました。
でもいつか描かれることがあれば読みたいです。
2012年9月~2016年4月 特典ペーパー1p(3人で飲み会) パロウの同人誌を出すとの記載あり 修正=見えない構図、一部アウトライン。