このレビューはネタバレを含みます▼
いいね順にレビューを拝見しましたが、十人十色とはいうものの、上位陣のレビューは、いい意味でほぼ似かよっているといえます。結論からいうと、ネットではとうにネタバレているので、結局そうなるというのは理解済みです。…なのですが、まず、ティアの考えが、全くその場ばかりの取り繕いのようで呆れます。断罪前にあれだけのことをルブにされておいて、過去に戻って先を知っていてやり直しておきながら、懲りもせずにまた絆されるとかあり得ません。ルブにやられたことって、ティアにとってはその程度のもので、そんなことで揺らぐようなものだったのかと。いくら相手が皇子だろうが、されたことを考えたら、到底許せるものではないでしょうに、何とも甘い。美優にしても、まあ、確かに性格に問題ありなので、言動はカンに障るでしょうが、何もわざわざ日本人設定にしなくていいんじゃないかと。ただの『異世界人』で充分通じるでしょうに、あの嫌な性格の持ち主を日本人って。こちらで日本語で配信するのに、それって最大の悪手ではないですかね。いくら性格に難があっても、同じ国の人をあからさまに悪役にするのは、同国の人間としては不愉快以外の何物でもないでしょう。始めはそう気になりませんでしたが、他のレビューを見てからは複雑な心境です。内容も、同世代の主要な男性がみんなティアに惚れるような描写で、いったいこの話は何を目指しているのかと… 結果的にあれだけ憎んでいたルブとくっつくなら、ほとんどの読者の共感なんて全く得られないと思います。それまでの過程もさることながら、いくら軌道修正しても、所詮はルブの本性はあれですし、それが一転、ティアに惚れたからくっつきますでは、読者は消化不良どころか不満だらけでしょうね。いいねが低評価がダントツで上なのも納得ですよ。それなのに高いし。これで値段がせめて半分くらいなら、まだ評価もマシだったでしょうに、いろいろな意味で残念な作品になっていることが否めません。故に続きを買うかはちょっと検討中です。
レビューをシェアしよう！
ERR_MNG