双子が異世界へ

ネタバレ

2022年12月6日

このレビューはネタバレを含みます▼ 人属、獣人、魔属がいる世界に召喚された双子の弟、楓は獣人の里へ１巻、双子の兄、響は人属の王城へ２巻。優れた兄の元を離れたことで、自分だけを見て接してくれる獣人達と過ごし、今までにない充実感を味わう楓…反発する獣人もいるが楓の純粋で優しい人柄と料理で皆の心をがっちり掴む。『甘ーい』にチビもふもふ達&女性陣は虜に！そんな可愛いチビもふもふ達のイラスト欲しかった…。
一方、響は利己主義の塊としか思えない人属の王城で、美食、宝石、美女などと与えられるが何一つとして響の欲するものではなく、勇者として鍛練せよと詰め寄る馬鹿ども、不穏な空気を纏っている料理に食事をする事も儘ならず、ナメクジ変態王の言動に苛つく響…そんな孤独な響を慰めるのは黒猫だけ…。楓と響、二人のこれまでの日々の暮らし、各々の立場とはかけ離れていて好転する楓、暗転する響…二人の人生がまるで鏡写しのよう…。響…、弟思いな理由が…人間の性(さが)とは、幼かったとは言え、悲しい生き物。それに全く気がついていなかった楓の穢れなき魂…。色々と深い…。二人がいなくなった後、どうなっているのか気になる…。両親の本心も知りたかった。

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プッカさん

(女性/50代) 総レビュー数：307件

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