このレビューはネタバレを含みます▼
物語の中で時間が経過しているせいか、最初の頃のただの上司と部下だった二人と、最後の二人がまるで別人のように感じ、本当に懐かしいような、時間が経ったんだなと不思議な感覚でした。それくらい密度が濃いストーリーでした。ヒーローの、今まで一人だったから出来たという厳しさと覚悟が、ヒロインと出会って離れられなくなって、苦しくなってしまう辺りは本当に切なかったです。今までの何もかも変わってしまうほどの出会いは、反動が大きくて辛く苦しい部分もありましたが、やっぱり素敵で、羨ましいと思わずにはいられません。自分にも部下にも厳しく、キチンと線引できる大人な上司だったヒーローが、自分の人生から去るなとヒロインをどこまでも探し求める一人の男性に変わる様が胸キュンでした。ヒロインも好きな人を思いやって行動出来る女性で、応援せずにはいられませんでした。切なかったけどハッピーエンドで良かった!