生きるとは、自分の物語をつくること
」のレビュー

生きるとは、自分の物語をつくること

小川洋子/河合隼雄

物語

ネタバレ
2022年12月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 河合氏急逝のため、予定の対談回数より少なく、次回はこんな話をしようという予告も果たせぬままです。
河合氏が数学を学んでいて、数学者が皆言うように美しいと表現されていて、トップレベルの数学者は異次元の凄さと語る共通点があります。
臨床心理学者としての働きぶりも参考になります。わかった振りや決めつけではなくとことん寄り添うこと、力加減、箱庭について、意外な組み合わせ等。
相談に来れる人はまだ良いとして、何も語らず何も残さずいなくなってしまう人はどうにかできないのかと思いました。
自分で自身の物語をつくれれば良いのだろうか…

小川氏の創作についても、何故小説を書くのかの問いかけや、偶然のような必然のような仕上がり等、今まで読んできたクリエイティブな仕事をしている方々の思いや感じたことの共通点がありました。
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