京&一平シリーズ
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京&一平シリーズ

神谷悠

迷宮シリーズ

ネタバレ
2022年12月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 紙→電子再読。文庫版全17巻。毒舌&冷静沈着の綾小路京とお人好しで裏表のない山田一平が様々な事件を解決。シリーズ中期くらいの絵柄が好き。地位や権力よりも働き者で優しい父や良妻賢母が良いみたいな作者の家族観は微妙。後半は子供ネタ多し。
京の悲しい境遇と傷つける周囲が辛いながら、一平の単純明快&おおらかさが救い。中盤以降は京が孤立から自立へと変化するのも読み所。
京の交友関係が広がることを望んでいたのに嫉妬してしまう一平がかわいい。お互い唯一無二の親友であることは間違いなし。正反対のように見えて案外器用貧乏な所が似ている二人。
アキラの真っ直ぐで自分が正しい熱血漢な所や、高校生が分かったかのように説教をするのが苦手。結城の前であすかに告白とか鬼……?箕浦(孤●の鬼)や毛人(日●処の天子)が頭によぎりました。
結城は複雑な家庭環境かつ恋愛でも不憫。それにも負けず頑張る結城。正直アキラより良い人いるのでは?と何度も思いましたが、16巻でようやく!恋人になってからの話も読みたかったです。
9巻~12巻でアキラの父・小太郎問題決着。最終17巻で京の出生の秘密が明らかに!大人の勝手な都合で子どもにしわ寄せ……。今が良ければ全て良し!で終結。えー!
読み切り→1巻「ふりむいたらハッピネス」、2巻「トマト姫を探せ!」、3巻「翔んでパラダイス」、6巻「あたしの湊クン」、「はるかと一緒!」、14巻「純愛惑星-ピロコの恋-」、16巻に山口美由紀のコメント他、文庫描き下ろしとあとがきあり。
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