ひとりぼっちのワルツ
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ひとりぼっちのワルツ

羽純ハナ/松本いさ

昼メロみたい、健気に耐えるヒロイン(♂)

ネタバレ
2022年12月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ オメガバースと似て非なる、雄化・雌化・両分化が存在する世界。雄化と雌化は純血種として希少で、純血を守るためには雄化と雌化が番わなくてはならない。名家の雌として生まれた蒼は、幾つもの雄との見合いを断り続けていましたが、「成り上がり」の総三家へ嫁ぐ事を強要されます。けれど、その相手の征爾は、蒼が密かに思っていた初恋の相手で、蒼は喜んで総三家に行くのです。が、征爾は、純血の血のためだけの婚姻なので蒼には無関心。征爾はそれなりに誠意を示しているのですが、征爾のせいで蒼の新婚生活?は、かなり厳しいものになります。番となった雄と雌は出来るだけ近くにいなくてはならないのですが、酔っ払って番った征爾はそれを覚えておらず、仕事が忙しくてあまり家にも帰らず。葵は、番の真実を知らない征爾に、愛されてないからと真実を伝えず、命の危機にまで至ります。そして、しかも、なんと、総三家に来た葵を虐めるのが、メイド!辛く当たるだけでなく、征爾が居ない時は、ご飯すらあげない!これは、もう、往年の昼メロですね。清々しいほどの敵役。モブですが。なんか、ツッコミどころもありあり。諸々ありありなんですが、もうちょっと掘り下げがあると良かったかなと思いますが、ツッコミどころも含めて全体として面白かったので☆5、好きです。一途で健気なヒロイン(♂)葵が、ラストに向けて幸せになっていくのは、胸がすきます。301Pとボリュームありましたが、ラブラブになった二人の後日談とか見たかったです。
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